野良猫のつぶやき

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2003年8月17日  新盆

私の田舎では、人が亡くなって最初の盆のことを新盆(あらぼん)というらしい。 最近まで住んでいた京都では初盆と呼んでいたので、新盆と聞いて少し奇異な感じがしたが、パソコンでも「あらぼん」と打って一発で変換されるので、一般的な呼び方のひとつなのだろう。

親父の新盆を口実に、少し大目に休みを取って実家へ戻った。 実は法事は先週のうちに終わっていて、今回の主な目的は庭いじりであった。
   私の実家がある愛媛県松山市は水事情が悪く、親父はいつ思い立ったのか、去年の秋頃から庭に穴を掘り始めた。 闇雲に穴を掘ったからといって水が出るとは限らず、何を持って水が出るなどと思っていたのか不思議に思っていたが、数年前に自宅前での下水工事で水が出ているのを見ていたらしかった。 井戸掘り日誌にそんなコメントがあった。
   井戸は目標深さの地下約3mまで掘りあがっていて、VU200の塩ビ管がはめ込まれ、衝動買いしたという電動ポンプによる試験揚水もしていたらしい。 塩ビ管と地山の隙間の一番深い部分40cmほどの区間にに豆砂利を詰め、その上から砂を入れたら豆砂利の間に入ってしまったようで深さが稼げない、というところで日誌は終わっている。
   実は、親父の掘った穴をちゃんと見るのははじめてであった。

庭の穴

孔壁に植物の根がたくさん見える。 1m深さくらいまであるだろうか。 

庭の穴

それにしても、ナメクジが多い。 ナメクジ銀座である。
   塩ビ管の周りにもうすこし砂利を詰めようと思った。 親父が用意していた砂利を塩ビ管の周りに放り込み、長さ2mの園芸用の竹ざおもどき棒で突っついて均した。 当初、親父の穴掘り道具である4mほどの角材で突っついてやろうと思っていたのだが、角材の継ぎ目が太くて塩ビ管の周りに入らなかった。 長さ2mの棒では井戸に対して短く、這いつくばるようにして腕も穴の中に突っ込むようにしてやらないと、砂利のあるところまで棒が届かない。 ナメクジやヤスデなど見ながら(というか、そういうものしか見えなかった)、棒で砂利の頭を突っついた。 ナメクジの背中の模様が一様ではないことをはじめて知った。
   途中で砂利を買い足しに走ったりして、穴埋めすら終わらないまま今回の作業は終わった。 気がつくと、手のひらに豆ができていた。 何年ぶりだろう。 穴を埋めたらポンプの設置や配管の作業がある。 ポンプはどこに据えよう。 水が漏らないように配管ができるのか。 だいたい、どの程度の頻度・期間、実家に作業しに帰れるのか。 ずいぶん気の長い話になりそうである。

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