野良猫のつぶやき

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2001年12月8日  再会

9月末ごろから仕事が妙にばたばたしていたのを口実に、ここの更新をほったらかしていた。ちょうど丸2ヶ月である。ほぼ唯一と言っていいコンテンツがこんな状態ではねぇ。

今日は高校時代の級友とデートしていた。大学も同じだったのだが、学部が違うこともあって教養過程が終わった後は音信不通のような状態だった(私は実は4年間教養過程受けてたんだが。。。)。 考えてみれば12年ぶりか。12年前の自分がすでに大学生だったとは、愕然とするものがある。
   ひょんなことで、その元級友の彼H君と連絡がつくようになった。彼と同じ会社の人と飲み会で同席したのである。本当に世間は狭くてあきれる。飲み会で同席した人に、名刺に旧姓を添え書きして託すと、早速H君とメールで連絡をとってくれた。教えてもらったH君のアドレスにメールを出すと、すぐに返事が返ってきた。私もそうだが、H君もあまり高校時代の友人とは連絡が取れていなかったようで、メールの文面はえらくはしゃいでいた。私もそんなにはしゃいでもらうと、すごくうれしかった。
   H君が住んでいるのは兵庫の内陸のほうだが、用事があって頻繁に京都へ出てくるらしい。今度出たついでにお昼でも食べよう、と誘ってもらった日が今日だった。
   昨日、確認のメールが来た。律儀だ。というより、その前に私が待ち合わせ場所指定のメールを出してから、出張が続いてメールの確認ができていなかったのかもしれない。「待ち合わせ場所で、お互いがわかるんだろうか?」 私自身は昔の友達に会うたびに「変わらないねぇ」と言われていることを伝えると、向こうも、「精神年齢ともにまったく変わっていない」とのこと。
   そして今日。お互い変わっていないと自己申告しながらも、再会の瞬間「うそつけー」なんてことだったらどうしよう、などと考えながら家を出た。出たついでに印刷屋へ寄っていると、約束の時間ぎりぎりになってしまった。地下鉄の階段から地上へ出て、30mほど南にある銀行のキャッシュサービスの前が約束の場所。階段を駆け上がって南を見た。歩道を行き交う人たちの向こう側に、小柄な男性の横顔が見えた。認知するのに1秒かからなかった。向こうもこちらを見た瞬間にわかったようだ。「30m手前からわかるとは」挨拶もそこそこに大笑いした。
   ビアレストランのランチを食いながら、いろいろ話をした。主にお互いの仕事の話、H君の病気の話(彼は私が知らない間に大きな病気を抱え込んでいた)、そしてH君の家の近所の川の環境がどんどん悪化していく話。H君は最近市に昇格したばかりの田園地域に住んでいる。私はあまり知らなかったが、彼は野遊びが好きらしい。近所にお気に入りの河原がいくつもあった。それが、河川改修工事で次々と「破壊」されている。私は今のところ河川設計はやっていないが、同じ土木設計に携わるものとして、なんだかつらい気分だった。「(自治体の)HPに意見募集みたいなところがあったから、文句言ってやるんだ」と言うので、「そうだそうだ、何か言わないと絶対に変わらないよ」などとけしかけながら、でも将来自分が河川設計をやるとき、果たして彼を満足させられるような設計ができるのだろうか、と思った。
   1〜2時間のつもりが、気づいたら2時間半も経っていて、今日のところはその辺でお開きにした。楽しかった、というには少し暗い話題が多かった。「自分はこんなことをやっていて、進歩していけるのだろうか」という漠然とした焦りというか、逡巡する気分は、業種は違うけれど今の私たちの年頃の共通の想いなのかもしれない。でも、世の中悟ってしまったような顔をしてあるべき姿を簡単にあきらめてしまうようなつまらない大人に、H君はなっていなかった。それがものすごくうれしかった。

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